春の疲れの原因は?東洋医学で解説!
こんにちは!
しみずばし鍼灸整骨院の古谷田です。
平成もあと少しで終わりですね。
暖かい日も続き自宅の庭のドウダンツツジも満開になりました。
しかし寒い冬が終わり、気候としては過ごしやすい春に
心身が疲れがちになるのはなぜでしょう。
今回は春の疲れを東洋医学的に考えて見たいと思います。
春の疲れの原因を知る鍵は五行!
東洋医学には五行思想という考え方があります。
世の中の色々な物を木火土金水の5つに分類して、
自然現象を捉えたり、日常生活に応用しています。
この五行思想で春は木に分類されます。
その他、木に分類されるものは
五臓(体の機能):肝(筋肉、神経、循環器系の一部)
五主(五臓がコントロールしているもの):筋肉、腱
五蔵(五臓がもつ精神的要素):感情
五官(五臓に関連する頭部のパーツ):目
五液(五臓に関連する体液):涙
などがあります。
更に、木の五臓(肝)にダメージを受けると以下のような影響が出ると言われています。
五変(起こりやすい病変):握(こむら返りやストレスなどで筋肉が過緊張する)
季病(不調になりやすい部位):神経(自律神経の乱れなど)
五志(五臓に関連する感情):怒(エネルギー過剰になると怒りっぽくなる)
五労(五主を傷める行動):歩(歩き過ぎると筋肉や腱を傷める)
五病(五臓を傷めると出る症状):語(通常よりも過剰にしゃべりたがる)
とりあえず体の機能や不調に関連している項目を並べてみましたが、
理解度はなんとなく分かったような、といった感じだと思います。
東洋医学にはエネルギーの過不足を応用する為の陰陽論という考え方があります。
五行思想の項目を陰陽論も踏まえてまとめてみたいと思います。
春の不調とは
春は1年の内で木のエネルギーが一番活発な時期で、
草木が芽吹いたり、繁殖の時期だったり、
プラス方向へのエネルギーが強く出ます。
人体もそのエネルギーの影響を受けるのですが、
このエネルギーに対して過剰に反応してしまうと、
・神経が高ぶってイライラしやすくなる。
・感情の起伏が激しくなる。
・落ち着きなく動き過ぎて疲れる。
など過剰なエネルギーを発散しようとする為に心身は消耗します。
逆に体が弱っていて強い木のエネルギーに耐えられないと、
・自律神経が乱れて活力がなくなる
・どうにもやる気が出ない
・突然泣き出したりする
など、本来の積極的な行動になりやすい状態が反転し、
消極的な反応を起こしやすくなります。
春は木のエネルギーの性質上、坂道を猛スピードで上がったり
降りたりするような状態に晒されていると言っても良いでしょう。
振り回されれば当然疲れます。
エネルギーに対して過不足なくフラットな状態、中庸である事が
春の疲れを回避する唯一の方法です。
もう疲れちゃってるよ!という方は自分の体がプラスとマイナスの
どちらに傾いているのか知る事で解決出来るはずです。
今回の東洋医学の観点からの解説を参考にしていただければと思います。