東洋医学からみた腰痛 (治療編)
こんにちは。
しみずばし鍼灸整骨院の坂田です。
新年明けましておめでとうございます。
2020年もしみずばし鍼灸整骨院を宜しくお願い致します。
さて、今回は前回に引き続き東洋医学からみた腰痛についてお話させて頂きます。
前回は、症状についてのお話でしたが今回はその治療についてです。
まず、前回のおさらいで腰痛の原因となる3つの病態についてご説明していきます。
その3つは、気滞、おけつ、腎虚です。
①気滞
・気滞とは、身体を流れている気というものの流れが悪くなり、それが原因となって腰痛を引き起こしてしまうという状態です。
②おけつ
・おけつとは、気滞が原因となって血の流れが悪くなり、それが原因となって腰痛を引き起こしてしまうという状態です。
この時に出現する腰痛は、夜間に激痛を伴うのが特徴です。
③腎虚
・腎虚とは、まず腎という臓器が気を貯蔵する役割や納気などと言った作用があります。これらの作用が虚す(低下)する事に
よって腰痛や膝痛などと言った症状が出現する事が特徴です。
次にこれら3つの病態に対しての治療法をご説明していきます。
東洋医学の治療法としましては、経穴(一般的にツボと言われている物)を用いて鍼や灸を行っていきます。
しかし、鍼や灸を使った治療だと「自宅で出来ないじゃん」と思ってしまいますが、経穴を指で押してあげるだけでも効果がでるので
皆さんもぜひ、やってみてください!!
①気滞
気滞は、気の流れが悪くなっている状態なのでこの気の流れを良くしていく治療を行っていきます。
経穴としては、太衝(たいしょう)、足三里(あしさんり)、三陰交(さんいんこう)を主に用います。
・太衝;足の親指と人差し指の間を足首に向かってなぞっていくと止まるところに太衝があります。
・三陰交;内くるぶしから指4本分上の位置のスネの際の所にあります。
・足三里;膝のお皿の下にある外側のくぼみから指4本分下の所に足三里があります。
②おけつ
おけつは、気滞によって血の流れが悪くなっているので、血の流れを良くするのと気滞を改善する治療を行っていきます。
経穴としては、気滞の際と同じ経穴に加えて血海(けっかい)を主に用います
・血海;膝のお皿の上縁の内端から指3本分上の所に血海があります。
③腎虚
腎虚は、腎の作用である気を貯める作用や納気と言った作用が低下している状態なので腎を活性化させる治療を行っていきます。
経穴としては、湧泉(ゆうせん)、関元(かんげん)、三陰交(さんいんこう)を主に用います。
・湧泉;足の指を曲げた際に出来るくぼみの所に湧泉があります。
・関元;おへそから指4本分下にある所に関元があります。
※関元は、押すよりもお風呂などで温まっている時に擦るようにすると効果的です。
これらの経穴以外にも他の経穴を使うことがありますが、それは、自分で押せない所だったりその時の症状によって変わってきます。
以上が東洋医学からみた腰痛の治療編になります。
東洋医学は、腰痛以外にも自律神経の異常や婦人科疾患にも効果的です。
上記のような症状やそれ以外の気になる症状でお困りでありましたら、ぜひ一度ご相談ください。