真夏の水泳の注意点
こんにちは、しみずばし鍼灸整骨院の古谷田です。
梅雨も明け、夏本番を迎えて、
スポーツを思いっきり楽しみたい季節になりましたね。
しかし、同時に熱中症のリスクも高くなる季節でもあります。
特に高温多湿の環境で行う水泳は熱中症になりやすいと言われています。
もし熱中症になってしまったら、どうすればいいのでしょうか。
熱中症の種類
熱失神
体内の水分量や体温調節の為に血管が拡張することで急激に血圧が低下し、
めまいや失神などの症状が起こります。
日陰や涼しいところに移動し、水分補給をしましょう。
熱疲労(日射病)
発汗により脱水状態が改善されない時に起こります。
頭痛、吐き気、全身の倦怠感が主な症状です。
こちらも熱失神と同様に、日陰や涼しいところに移動し、水分補給をしましょう。
熱けいれん
発汗により血液中のナトリウムが失われ、ミネラルバランスが崩れる事で
筋肉痛やこむら返り、けいれんが起こります。
安静と水分補給の他に、失われたナトリウムを摂取する事が必要です。
スポーツドリンクや生理食塩水などを摂るようにしましょう。
(生理食塩水は1リットルの水に9グラムの食塩を混ぜて作ります。)
熱射病
脱水症状や発汗しにくいなど、体に熱がこもり、
体温調節中枢に障害が出る事で起こります。
体温が高くなり、呼びかけへの反応が悪い、
ふらついたり、言動が不自然などの症状が出ます。
大変危険な状態ですので、すぐに病院での処置が必要です。
また意識回復をさえせる為の呼びかけや、体温上昇を防ぐ応急処置を
行うようにしてください。
全身に水をかける、首や脇、足の付け根を保冷剤などで冷やすと効果的です。
熱中症の予防
一番は熱中症にかからない事が大切です。
特に水泳中に熱中症になりやすいと言われているのには
以下のような理由があります。
・屋外では日陰が少なく直射日光に常に晒されている。
・屋内では高温多湿になる為、汗が蒸発しにくく体温がこもりやすい。
練習に集中していると、つい休憩や水分補給を疎かにしがちです。
20〜30分に一度など時間を決めて、不要な体温上昇を抑え水分補給を行う事が重要です。
運動中、喉が渇いたと感じる時にはすでに脱水状態になっています。
理想は
・運動の30分前までに500ml程度の水分を数回に分けて補給する。
・運動中は20〜30分に一度、涼しい所で一口〜200ml程度の水分補給を行う。
・運動後は、運動量に応じて少しずつ水分補給を行う。
(発汗によって減った体重分を補う量が理想です)
また、胃腸に負担をかける為、水分は常温のものを一度に多く取らずに
少しずつ摂るようにしましょう。
お茶やジュースは水分の吸収効率が悪く、汗で失われるナトリウムなどの
ミネラルを含まない為、あまり適してはいません。
吸収効率のよいアイソトニック飲料やスポーツドリンクを使いましょう。