意外と怖い!睡眠障害(5)

2016年12月1日 ブログ, 新着情報

こんにちは!

しみずばし鍼灸整骨院の古谷田です。

 

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12月になりましたね!

今年もあと1ヶ月ですが、

私は自宅の大掃除が全然進んでいません。

休日はお掃除デーになりそうです。

 

今回は聞きなれない言葉ですが、

睡眠時随伴症という睡眠障害についてです。

 

睡眠時随伴症とは

睡眠時随伴症とは睡眠時に起こる様々な異常行動の事を言います。

パラソムニアとも言います。

睡眠時随伴症は大きくノンレム睡眠時に起こるものと、

レム睡眠時に起こるものの2つに分ける事が出来ます。

 

<ノンレム関連睡眠時随伴症>

ノンレム睡眠(深い眠り)時からレム睡眠(浅い眠り)に

切り替わる際に起こる症状で、12歳くらいまでの小児

多いと言われています。

 

睡眠時遊行症

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睡眠時に起き上がり歩き回る、いわゆる夢遊病の事です。

夢の内容が反映されているとか、眠りが浅い時に発生すると

思われがちですが、脳が深く眠っている状態で発生します。

 

主な症状は

 ・行動中の記憶がない

 ・行動中に話しかけても受け答えがはっきりしない

 ・行動範囲は日常生活の範囲内

などです。

 

行動内容は人それぞれですが、階段昇降、ドアの開け閉めなど

やや高度な事も出来るので、家の外に出てしまうという事もあるそうです。

 

睡眠時驚愕症(夜驚症)

睡眠中に突然目が覚めて、泣き叫ぶ睡眠障害です。

 

悪夢を怖がっている訳ではなく、何が怖くて泣いているのか分からず

パニック状態に陥っている事が特徴です。

 

一般的に恐怖を感じた時と同様に、心拍数が上がる

冷や汗をかく呼吸が乱れるなどの症状が数分間続きます。

 

乳児や小児に多く、大人はあまり症状は出ません。

 

睡眠時遺尿症(夜尿症)

いわゆるおねしょの事で、週に2度以上起こった場合を言います。

 

深い睡眠中に尿意を感じても覚醒できないために起こります。

 

老人性の夜尿症もこちらに含まれます。

 

夜尿症以外、はっきりした原因は分かっていませんが、小児に多いという事もあり、

脳が未発達なために起こると言われていて、自然と症状がなくなる事が大半です。

 

大人になってもストレスや他の病気が原因で発生する事もあります。

 

成人以降の対策としては、質の高い睡眠をとる事疲れやストレスを溜めない生活を

心がける事が重要です。

 

日常生活に差し支える程に症状が出ている場合は専門医の受診をおすすめします。

 

<レム関連睡眠時随伴症>

レム睡眠(浅い睡眠)時に起こる症状で、歯ぎしり、寝言なども

こちらに含まれます。

 

その中でもレム睡眠行動障害本人や周囲の人の生活に悪影響が出るため、

早期の診断と治療が必要になります。

 

レム睡眠行動障害

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レム睡眠(浅い睡眠)は夢を見ている状態です。

 

その夢の内容に伴って身体が覚醒状態になり行動してしまう睡眠障害です。

 

何かに追いかけられる夢や、攻撃されるなどの危険を感じるような夢を見ると、

睡眠時にも関わらず、起き上がって回避行動や攻撃行動などの異常行動

とってしまいます。

 

そのため、周囲のものを壊したり、人にケガを負わせてしまうなどの問題があります。

 

同様に睡眠時に行動してしまう夢遊病との違いは、

 ・睡眠の深浅夢遊病は深い睡眠で起こるので発生中は夢を見ない

 

 ・行動中の記憶の有無レム睡眠行動障害夢の内容や行動中の記憶がある

 

 ・攻撃的な行動を伴う夢遊病は日常生活動作の反復のみなので攻撃的な動作はない

があります。

 

発生頻度も週一度から、毎晩起こる人まで様々です。

 

原因は薬物や脳の疾患などによる症候性のものと、

原因不明のもの(特発性)があり、特に特発性のものは、

高齢者の男性に多く、近年患者数が急増しています。

 

治療法も原因そのものを取り除く方法はなく

薬で症状をコントロールする方法があります。

 

本人以上に周囲の人への大きなけがや事故の原因になるリスクも高いので、

少しでも兆候が見られた場合は、睡眠専門医や神経内科への受診をおすすめします。