ヒートショックプロテインとは??
こんにちは!
しみずばし鍼灸整骨院の古谷田です。
先週社内研修で水素風呂に関する講演会に参加してきました。
その講演の中で、体が熱刺激を受けると増えてストレスに対する
抵抗力として働くヒートショックプロテインについてのお話がありました。
ヒートショックプロテインという言葉は聞いたことはあるけど、
詳しいことはあまり知らない人も多いのではないでしょうか。
今回のブログは、ヒートショックプロテインについてお話します。
ヒートショックプロテインとは
熱ショックプロテインとも呼ばれているタンパク質の事で、細胞を保護する役割があります。
温熱刺激、過度の運動、飢餓状態、細菌感染、疲労など
細胞を傷つけようとする環境下でストレスに対抗するために多く体内で作られます。
風邪を引いた時や、疲れている時にこのヒートショックプロテインが
たくさん体内にあると早く回復する事が出来るそうです。
(熱の風邪の方が短期間で回復出来たり、湯治なども
温熱刺激によるヒートショックプロテインの作用の1つです)
またヒートショックプロテインにもさまざまな種類があります。
美容関係ではコラーゲンを作る手助けをするHSP47や、メラニン生成を抑えるHSP70が有名です。
ヒートショックプロテインを効率よく増やすためには
理論上、体にストレスを与えればヒートショックプロテインは増えますが、
健康のために苦痛や痛みを伴うような刺激を定期的に体に与えるのは
あまり良い方法とは言えません。
簡単かつ日常的に取り入れられる方法は、お風呂で湯船に浸かって体を温める事です。
しかし、漠然と長湯をしてものぼせてしまったり、体への負担が大きすぎてしまいます。
ヒートショックプロテインは体温が38度の時に1番効率よく増えると言われています。
効果的な入浴方法
1.湯船で体温を上げる
体温が1~2度上がるまでの目安は42度のお湯に10分間だそうです。
基本は肩までお湯に入りますが、上半身が冷えないようタオルなどで
工夫をした上で半身浴でもOKです。
体温計で舌下温を測りながら入浴するとより丁寧です。
42度は熱すぎるという方はお湯の温度を調整して
1度下がるごとに5分入浴時間を増やしてみてください。
2.保温と水分補給をする
入浴後は10分間保温状態を作る事が重要です。
ちょっと暑いかな?と思うくらいの厚着をする、
布団やこたつなどに入るなど体温をキープするよう心掛けて下さい。
常温のお水または白湯などで水分補給も必ず行って下さい。
また浴室と脱衣所の温度差があったり、すぐに冷たいお茶を飲むなど、
湯冷めしてしまっては意味がありませんし、急激な温度変化は危険ですので
控えて下さい。
注意点
・心臓疾患のある方や血圧の高い人は医師と相談の上行って下さい。
・高齢者や体力のない人、低体温気味の人は無理に体温を
上げようとせず、体温上昇を1度程度に抑えて下さい。
・夏季は熱中症になりやすいので特に注意して行って下さい。
この方法を試してから2日後がヒートショックプロテインの増加のピークと言われています。
増えたヒートショックプロテインも約1週間は体内に残っているので、
週に2回この方法を日常的に行うと、少しずつ体内のヒートショックプロテインを
増やす事が出来ます。
また、温熱効果のある入浴剤や、当院でご紹介している水素風呂を利用するとより効率的に
体温を上げる事が出来ます(その場合は40度で15分入浴でOKです)
体に少し負担をかけるので、実行には注意が必要ですが、
ストレスに強い体を作りたい方は是非試してみて下さい!