骨折の話③
こんにちは。
しみずばし鍼灸整骨院の杉山です。
桜の時季も終わったしまいました。
鎌倉は色々の場所で桜を見かけました。
とてもキレイでしたよ!(^^)!
また来年のこの時季が楽しみです。
骨折の話③~治癒経過
今回は、骨折してから
骨がどのように治っていくのか?
を、簡単にご説明しますね。
骨は骨折すると、通常は4つの修復過程を
経過して治っていきます。
簡単に言えば骨折した後の骨は
またくっつくための、接着剤になるものを準備して
その接着剤でくっつけて
付け過ぎた接着剤を調整して
元通りにしていきます。
それを専門的に言うと、下記の通りになります。
4つの修復過程
①炎症期(えんしょうき)
骨折して、血管が壊れて出血します。
折れた骨の間を血液が埋め尽くします。
この時、患部は熱を持ち、腫れています。
②仮骨形成期(かこつけいせいき)
隙間に結合組織細胞が集まり、骨、肉芽(にくげ)細胞を形成して
毛細血管を再生するとともに、徐々に隙間を埋めて
骨折した骨端部分が固定されていきます。
まだ完全に修復されていないので、この出来かけの骨を
「仮骨(かこつ)」といいます。
肉芽細胞:増殖力のある若い結合組織。傷の治癒に必要な細胞。
③仮骨硬化期(かこつこうかき)
スポンジ状も骨が仮骨に沈着して、繊維組織を補強していきます。
骨は徐々に強度を増していく。
④リモデリング期
破骨細胞が活動し、仮骨の不要なところを吸収していきます。
新しい骨が形成され、元の形と強度に修復されます。
この時期に自家矯正が起こり、多少のズレはこの時期に
正しい位置に修復されます。
(捻じれは修復できません。)
このようにして、骨は再生、修復していきます。
しかし、骨折した部位、骨折の仕方によって
治癒にかかる時間には差があります。
骨がくっつくのに、良い条件があれば
悪い条件もあります。
次回はそこら辺の話をさせていただきますね(^^)v