意外と怖い!睡眠障害(3)

2016年10月13日 ブログ, 新着情報

こんにちは!

しみずばし鍼灸整骨院の古谷田です。

84a2c79db37fbdb54de637b2bb30b8fc_s

10月に入り、すっかり寒くなりましたね。

皆さんは、風邪など体調不良になっていませんか?

 

今回は一日中眠くなってしまう睡眠障害、

過眠症についてお話します。

 

過眠症とは

232131

過眠症とは夜眠っているにも関わらず、日中強い眠気によって

覚醒している事が困難な状態をいいます。

 

夜間に10時間以上眠っていても一日中うとうとしてしまう、

会話の最中に突然眠ってしまうなど、寝不足の時の眠気と

異なる強い眠気が特徴です。

 

過眠症の種類

過眠症は主にナルコレプシー特発性過眠症反復性過眠症

3つに分けられます。

 

ナルコレプシー

日中に短い睡眠を繰り返す過眠症です。

患者数は1000~2000人に1人と多く

特に日本人に多い(600人に1人)と言われています。

 

脳内にオレキシンと言う睡眠を抑制する物質が少なくなる事で

発病するそうです。

 

特徴的な症状(4大症状)があります。

・睡眠発作

 会話や食事、積極的な活動時に本人の意思と関係なく

 突然眠り込んでしまう症状です。

 

 30分ほどで目覚めますが、数時間後に同様の発作を

 繰り返してしまいます。 

 

・情動性脱力発作(カタプレキシー)

 怒りや喜び、驚きなどの強い感情の動きがあると、

 体を支えている抗重力筋が脱力してしまう症状です。

 

 この発作が単独で起こる人もいます。 

 

・睡眠麻痺

 いわゆる金縛りと言われる症状で、意識はあるが身体が動かなくなります

 

 通常は入眠後90~120分後にレム睡眠に入りますが、睡眠麻痺の症状が

 出る人は寝入りばなにレム睡眠に入る為に起こると言われています。

 

 睡眠麻痺は発生後、数分でなくなります。

 

・入眠時幻覚

 寝入りばなに悪夢ようなものを見る症状です。

 

 心霊現象で金縛りの時に幽霊が見えるという話をよく聞きますが、

 入眠時幻覚が原因とも言われていて、鮮明で現実感があり

 恐怖感のある幻覚が多いそうです。

 

必ずしも4大症状がすべて出るわけではなく、

4つ全てが出る患者は全体の2割ほどだそうです。

 

特発性過眠症

原因不明の過眠症の事を言います。

 

ナルコレプシーよりは軽度の睡眠発作や、

目覚めた時にめまいや立ちくらみ、頭痛など

スッキリ目覚められない症状があります。

 

反復性過眠症

288416

睡眠時間が著しく長く16~20時間眠り続ける過眠症です。

 

仮眠状態は3~10日ほど続き、それ以外は通常の睡眠時間に戻る

症状を繰り返します。

 

非常に稀な睡眠障害で発病の原因は不明です。

 

過眠症は軽度の場合、本人も無自覚な事が多く、

周囲の無理解から社会的に孤立してしまう人も少なくありません。

また、世界的に睡眠時間が不足、不規則な生活習慣を

送りがちな日本人に過眠症が多いことから、

日頃から十分な睡眠と規則正しい生活を心がける事も大切です。